教育体制と環境づくり

淳邦会では、利用者さまとご家族に質の高いサービスをご提供するため、人材育成に力を注いでいます。

そもそも介護に携わる職員は、身体的な援助だけができればよいというわけではありません。生活全般を支える広く深い知識と技術が必須であり、求められる専門性は年々高まっています。

そこで、人が育つ教育体制と人が活きる職場環境づくり、その実現のため、淳邦会には「人材育成の4つの柱」があります。

1:育成推進室 -人が育つ、活きるしくみ、体制をつくる-

想いをつないで、共に生きる。そのためには、ご利用者やご家族の喜びを自身の喜びとして、哀しみを自身の哀しみとして喜怒哀楽を共有しながらも、専門的な視点で判断できる職員が必要です。

そこで淳邦会では、育成推進室を設置し、人材の採用や育成、定着の取り組みを強化するためのしくみや体制づくりに、日々注力しています。

それにより、理念の実現に向けて経験を重ねると同時に、自らのキャリアアップにもつながる職場環境をひとつずつ、つくりあげています。

2:教育研修制度 -新人から継続的に学べる手厚い研修制度-

淳邦会では、施設内外問わず、研修を充実させ、継続的に学べる環境づくりに注力しています。

階層別、職種別、役職別に外部講師をお招きしたり、外部研修にも積極的に参加したりしています。外部研修は担っている役割や経験年数、関心の高い内容を考慮して参加しています。

また、新人には特に研修を手厚く行います。新卒職員を対象4~5月の間、様々な研修、体験を通じて淳邦会の職員としての『やり方』と『あり方』を伝えます。以下はスケジュール例です。

新人研修(4~5月)

繰り返しますが、この期間ではまず、淳邦会の職員としての基礎的なあり方とやり方を学ぶ期間です。何よりもまず、「あり方」が大事。ここでの「土台」のあるなしは、あなたの社会人人生を大きく左右します。

また、この期間は社会人としても不安定になりやすい時期。不安への適切な対処は、その不安を話せる相手がいて、何が具体的に不安なのかが明らかになることです。

あなたをひとりで悩ませない体制を、淳邦会では心がけています。

振り返り研修

7月には学びの定着のための振り返り研修があります。学びは実践において身につき、振り返りによって深まります。ここで学びをしっかり定着させ、深めていきましょう。

リーダー・夜勤研修

夜勤前にはこの研修を実施します。初めての夜勤は何かと不安がつきもの。当然です。初めてのことですから。でも、大丈夫。夜勤前にはしっかり必要なことをお伝えします。

振り返り研修(2回目)

2度目の振り返り研修です。淳邦会の新人教育では、これを行い、丁寧にフォローいたします。定着には忘れた頃が重要で、そこでフォローがあるかないか。せっかくのあなたの可能性を最大限に活かしたいから、わたしたちは2度目のフォローもいたします。

3:サポーター制度 -安心して質問できる二人三脚の成長体制-

「何か質問ある方、挙手ください」

そう言われても、大勢がいる場で手をあげて質問するのはなかなか難しいのではないでしょうか?

そこで、淳邦会ではサポーター制度を導入しています。

サポーター制度とは、1人の新人職員に対し、1人のサポーター(指導担当者)がマンツーマンで「意図的・段階的・系統的」な指導を行い、新人職員の能力向上を図る育成方法です。

わからない部分は質問しやすい環境をつくることにより、成長を見守りながら、仕事面、精神面でのサポートを行います。

このサポーター制度、先輩職員のインタビューでもよく出てきます。それだけ、淳邦会には質問しやすい、フィードバックが受けやすい環境がありますから、成長に直結しやすいと言ってもよいと思います。

4:アウトプット環境 -職場外でもアウトプットの場をつくる-

アウトプットがあってこそ、学び(インプット)は真の学びになります。そこで、淳邦会では研究発表の場を用意しています。

理論・根拠に基づいた取り組みを発表、その共有によって、高品質高機能なケアの標準化につなげていくことを目的とし、施設内・外で研究発表を行っています。特に、施設外での研究発表は、日常とは違った刺激になりますから、あなたのキャリアに充分に活きてきます。

また、淳邦会には多くの委員会があります。

委員会とは、テーマ毎に課題解決や、ご利用者に喜んでいただける企画を考え、検討し、実行に移していくための場です。

たとえば、法人委員会。生活の場をつくる環境づくり、利用者、家族の皆様や地域との結びつきを深めることを目指し、専門性の違う各部署から選任されたメンバーが集います。

・感染症
・地域
・リスク
・衛生
・防災(BCP)
・広報

について、淳邦会としての取り組みを様々な視点から話しあいます。

また、各事業所にも生活に密着した委員会が設置され、様々な取り組みを行っていますが、研究発表が施設外でのアウトプットとすれば、委員会は業務に直結した施設内でのアウトプット。学びは実際の業務に活かしてこそ、本当の学びになります。

このように、淳邦会ではさまざまなアウトプットの機会を設け、継続的に「生きた学び」を得られる職場づくりを強く意識しています。

すべてはあなたの成長のために。